伝道者の日記
使1:1 テオピロよ。私は前の書で、イエスが行い始め、教え始められたすべてのことについて書き、
定刻礼拝のための讃美 / 101番 主イエスのみ名こそ
オランダがドイツに占領された2年間、ドイツ軍の目を避けて隠れて暮らしながら、日記帳に「キティ」という名前をつけて隠れ家での生活と自分の心を記録したものが<アンネの日記>です。アンネという少女が13歳のときにプレゼントされた日記帳にすべてのことを記録したのです。このように、小さな記録でも、時間が過ぎてみると偉大な作品として残ります。私たちは伝道者です。伝道者が体験したみことば、事件、答え、苦しみなど、すべてのことを記録しておくことが重要です。それでは、具体的に伝道者の日記に何を記録すればよいのでしょうか。
1. 今日のみことばと祈りと伝道
祈りの手帳でメッセージを整理して、一日を始めるのに10分もかかりません。祈りの手帳を持ち歩きながらみことばを見るならば、生活が整頓されていくのを体験することができます。神様に導かれるというのは実際に難しいことではありません。握ったみことばを持って、ダニエルのように定刻に、現場ではパウロのように常時に、みことばを握って祈れば良いのです。最後に、朝にスケジュールを整理しながら「今日の伝道は何だろう」と質問するだけでも良いのです。一日を整理する時には「明日はだれに会うだろう。大切な出会いに、どんな伝道資料を準備するべきだろう」と考えるだけで良いのです。これだけしても、神様のなさる伝道を体験することができます。
2. 生活の記録
使徒の働きを記録した医者ルカと、書簡を記録した伝道者パウロは、その時代の伝道現場の姿と、伝道者のすべての生活を記録して、それだけではなく、価値がないように見える人、助けが必要な人に対するささいな記録も残しました。他の見方をすれば、重要でないように見えるのですが、大切な記録として残したということが重要です。現場で起こる伝道の働きを細かく記録して、生活の中で起きることを休まずに記録したのが、今、私たちにまで伝えられて来ました。どれほど重要でしょうか。伝道者の日記で生活を記録するならば、それ自体が意味ある作品として残ります。
3. 重要なメモのための記録
重要なことはメモとして残さなければなりません。医者ルカがテオピロのために残したメモがルカの福音書と使徒の働きであり、パウロがピレモンに記録として残したものがピレモンへの手紙です。使徒ヨハネは、ガイオのためにヨハネの手紙を残しました。このように、小さな記録が時間が過ぎて集められ、聖書に残る祝福を受けました。
- 祈りの手帳を活用して、伝道者の日記を記録することに挑戦してみてください。今日のみことばと祈りと伝道を整理して、一日の重要なことを記録として残す祝福に挑戦してみてください。
伝道学6講 / 2010.10.16