世界は貧しさで死んでいる
使徒11:19~30 その中のひとりでアガボという人が立って、世界中に大ききんが起こると御霊によって預言したが、はたしてそれがクラウデオの治世に起こった。 (28)
定刻礼拝のための讃美 / 258番 なみさかまく世の海
今日、全世界の人口68億の中で、半分以上は貧しさで苦しんでおり、10億は一日に1ドル未満の絶対的貧困に苦しんでいます。そして、毎年800万人以上の人が、貧困により死んでいっています。世の中で、貧しさと関連して死んでいく人の数が、一日に2万4,000人にもなります。今、全世界は貧しさで深刻な苦しみにあっています。このような世界の現場を見ながら、考えなければならない部分がたくさんあります。
1. 伝道現場で見た世界
タイ、フィリピン、ブラジル、ペルーのような国は、ある程度発展した国ですが、彼らの隠れた現場を見ると、驚くほどに貧しく苦しんでいることが分かります。多くの国の大都市は華やかですが、大都市の裏の姿はそうではありません。一人では散歩することができないほどに危険で、貧しく、麻薬と犯罪が多いです。第3世界の国は、さらに深刻で、国家からの恩恵がほとんどなく、道端にテントを張って生活しており、数千人の子どもたちが通りにさまよっています。また、国家がなくて、全世界を流れる難民も数多くいます。今、地球上には実際にこのような事が起きています。
2. 福音を待っている世界
何によってでも、人間に起きる苦しみや呪いを防ぐことはできません。解決しようとあがくほど、沼にはまった人のようにもっと難しくなります。貧しさと病気に陥っている国や個人であればあるほど、偶像宗教に陥って、仕方なく偶像を崇拝しています。その結果、精神疾患と病気はやって来るしかなく、貧富の差はものすごいものです。このような切迫した状況にいる人々に、一番必要なことはただ福音だけです。
3. 今日の宣教方法
多くの宗教団体や社会団体が、貧困を解決するために教育や医療、福祉、NGまで入っていきながら現場をすべて占めてしまいました。教会も、遅れて走り出したのですが、力もなくて福音も弱い状況です。このように、今、伝道と宣教の世界の畑が荒れ果てている状況です。本当に福音を持った産業人と重職者が現場に対する正しい目を開いて、この分野に関心のある福音を持った人材を育てて、その人々とともに世界現場に入っていくならば、大きな門が開かれるようになります。
-キリストがすべての問題の解決者であることを、全世界に知らせなければなりません。貧困によって死んでいく世界を生かすために、神様が私を呼ばれて証人として立てられました。
産業宣教メッセージ / 2010.8.7