ヤコブの3つの体験
創 3 2 : 2 3 ~ 3 2 │ す る と そ の 人 は 言 っ た 。「 わ た し を 去 ら せ よ 。 夜 が 明 け る か ら 。 」 し かし、ヤコブは答えた。「私はあなたを去らせません。私を祝福してくださらなけ れば。」その人は言った。「あなたの名は何というのか。」彼は答えた。「ヤコブです。」(26~27)
♬定刻礼拝のための讃美 169番 流れる川のごと
ノルウェーの口伝の童話にこのような話があります。悪魔が町を回っていましたがある町だけは害 を与えることができなかったのです。その町の名前はまさに「感謝」であったそうです。どんな状況で も感謝することができる人は、苦しみも簡単に乗り越えることができます。ヤコブは問題の前でいつ も不平を言いながら自分の方法で問題を解決しようとしました。しかし、ベテルで3つのことを体験し た後、感謝を回復しました。ヤコブが体験した3つのことはなんだったのでしょうか。
1. 救いを体験しました
ヤコブは契約を握って救いの祝福の中に入りましたが、神様の導きとは関係なく、
自分の思いのままに生きて行きました。長子の祝福を横取りするために兄のエサウをだまし て、父から祝福を受けた後に逃げました。ヤコブが逃げる途中ベテルというところに留まり ましたが、そこで石を枕にして眠りました。神様は夢を通してヤコブをこの地に戻らせると 契約をくださいました。ヤコブはその石に油を注いで神様に礼拝しました。いつもうそをつ いて自分の思いのままに行っていたヤコブが神様の導きを発見したのです。
2. 神の子どもとされたアイデンティティを体験しました
エサウから逃げたヤコブは、自分の母の兄ラバンの家に向かいました。ヤコブはラバン
の娘ラケルにほれ込み、ラバンが結婚を許すまで約20年間をラバンの仕事を手伝いなが ら生活しました。結婚した後、持っている財産がなにもなかったヤコブは神様に財産を求 めましたが、神様は常識を超える方法でヤコブにものすごい財産を与えられました。結 局、神様がベテルで約束されたとおりに、ヤコブは故郷に錦を飾りました。
3. 切実な祈りを体験しました
ヤコブが故郷に戻ってくる前、兄エサウの怒りを静めるためにたくさんの贈り物を送り
ました。しかし、エサウは兵士400人を連れてきたので、ヤコブは恐れの中で神様にひざま ずいて祈りました。ヤボク川で一人になって神様に切に祈ったときに、ヤコブは自分の力で はなにもできないということを悟りました。自分を下ろして、切実に祈ったヤコブのために 神様はエサウの心を変えてくださいました。私を下ろす切実な祈りに最高の答えがありま した。
フォーラムの主題
私の考えと基準より先に神様のみこころと力を考えてみましょう。私が受けた救い、神様の子どもとされ たアイデンティティを深く黙想して神様の導きのために切に祈りましょう。
核心訓練メッセージ / 2013.2.2