ナジル人サムソンの体験
士師16:23~31 │ サムソンは主に呼ばわって言った。「神、主よ。どうぞ、私を御心に 留めてください。ああ、神よ。どうぞ、この一時でも、私を強めてください。私の二 つの目のために、もう一度ペリシテ人に復讐したいのです。」(28)
♬定刻礼拝のための讃美 340番 主と主のことばに
本文に出てくる士師サムソンは、神様にささげられた者「ナジル人」でした。ナジル人はただ祈りだ けをして、特別な服を着て、不浄なものは遠ざけ、髪の毛も切りませんでした。長い歳月、強大国の侵 略を受けていたイスラエルを救い、暗やみの勢力によって覆われていた世の中を生かすために、神様 は福音を持った力の人を立てようとされました。ナジル人サムソンが体験した、福音の奥義と力は何で あったのでしょうか。
1. 契約を持った者
ナジル人は、契約を持った者です。神様の答えの中で、すべてのことを成すナジル人を通
して、神様は世の中を変えられました。キリストの契約によって根本が変わった人、神様の 福音によって完全に変化した人が、まさしくこの時代のナジル人です。サムソンもやはり、 母の胎内から聖霊に満たされて生まれた子どもです。神様はナジル人サムソンを通して、ど のような力にも勝つことができる素晴らしい神様の力を見せられました。
2. 契約を逃した者
しかし、サムソンは神様が下さったナジル人の契約を忘れ、デリラという隣国のペリシテ
の女の誘惑に陥りました。ペリシテは、イスラエル周辺の強大国の内、イスラエルを最もた くさん迫害し、苦しめた国でした。結局、ペリシテの計略に陥ったサムソンは髪の毛をすべ て切り、ペリシテの奴隷となりました。神様との契約を逃したサムソンは、力を失い、二つ の目を全てえぐられて悲惨な身の上となりました。
3. ナジル人の契約を回復したサムソン
ペリシテは偶像に仕える国でした。サムソンはペリシテの奴隷となり、偶像に仕える祝
祭に連れて行かれ無理やり働かされました。このとき、サムソンは神様の前で悔い改めを して、ナジル人の契約をもう一度悟りました。そのとき、神様はペリシテを滅ぼすほど大き な力をサムソンにくださいました。神様はサムソンを通して偶像神殿を崩され、偶像に仕え ていたペリシテの民をすべて滅ぼされました。サムソンが契約を回復したとき、神様が神 様の力を表されました。
フォーラムの主題
神様が、この時代の偶像を砕き神様の力をあかしするために私を召されました。私がこの時代に契約を 握って証拠を見せるナジル人であることを深く黙想してみましょう。
インマヌエル教会 聖日 2部 / 2013.1.20