地域と世界を生かす祈り
創世記45:1~8 │ それで神は私をあなたがたより先にお遣わしになりました。それ は、あなたがたのために残りの者をこの地に残し、また、大いなる救いによってあ なたがたを生きながらえさせるためだったのです。だから、今、私をここに遣わし たのは、あなたがたではなく、実に、神なのです。神は私をパロには父とし、その 全家の主とし、またエジプト全土の統治者とされたのです。(7~8)
「兄たちの裏切りによってどこかに売られてしまいました。暑い太陽の下、破れた服を着て、砂漠を 渡りはるか遠くの国に到着しました。人々に動物扱いされて、お金で奴隷として売られてしまいまし た」こんな状況でも幸せなのは、変でしょうか。ヨセフは奴隷として売られていきながら、こんなこと を考えていたのではないのかと想像してみます。ヨセフは傷と苦しみの中で、他の祈りはしませんでし た。ともにおられる神様がどこででも導かれ、聖霊によって働かれるということを祈りで味わいまし た。ヨセフを見ながら、私たちが回復するべき契約は何でしょう。
1. 心に込めた伝道と宣教
ヨセフは幼い頃に母と死別しました。しかし、ヨセフは寂しさの傷をおいて祈ったりはし ませんでした。神様がともにおられるということに感謝して祈ったのですが、十一の束が自 分にひれ伏す夢を見ました。この夢は、自分の周囲を生かす伝道の契約でした。また、月と 日と十一の星が自分にひれ伏す夢も見ました。この夢も、時代を生かす宣教に対する契約 でした。夢を解釈する知恵を持っていたヨセフは、伝道と宣教に対する契約を心に抱きま した。
2. 伝道の実現
ヨセフに奴隷という苦しい危機がやってきました。しかし、ヨセフは伝道と宣教に対する夢を持ち、危機の中でともにおられる神様を味わいました。神様がともにおられることを味わったヨセフの周りに神様の答えが現れ始めて、ポティファル、監獄の看守と将軍出身の囚人も、神様がヨセフとともにおられることを見ました。これが、まさに伝道を実現する答えです。
3. 宣教の実現
ヨセフは監獄に行っても他の祈りをしませんでした。ともにおられる神様がすべての状 況の中で導かれ、働かれるということを信じ、霊的事実を祈りで味わいました。この祈りだ けをしていたのですが、強大国であるエジプトの王と、エジプト全土と世界を生かす宣教 が実現される答えを受けました。 フォーラムの主題 私にどんな傷と苦しみ、危機があるでしょうか。ともにおられる神様がすべて知っておられ、導かれて聖 霊の満たしをくださいます。
一人でいる時間にこの事実を信じて、危機に陥った地域と世界を動かす祈り を始めてみましょう。 ヨーロッパ集会 1講 / 2012.4.10