伝道者の武器
ピリピ4:6~7 何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。 (6~7)
定刻礼拝のための讃美 396番 主イエスのみ名高く
教会の中には、いろいろな種類の人がいます。老年になって初めて神様を信じた人もいて、母の胎内からの信仰の人もいます。さまざまな人がいるため、知識のレベルも異なり、主張する思想もそれぞれです。そのような理由で、教会の中で見解の差があるために、いろんな論争になり、ひどいときには不信仰と葛藤につながったりもします。神様は私たちを教会を生かす伝道者として召されましたが、教会を考えながら伝道者に、必ず、必要なものは何でしょうか。
1.神様の計画を考えること
ヨセフは、兄たちのせいで大変苦労しますが、「兄たちが私を売ったのではなく、神様の計画のためだった」と告白しました。神様が私を先に遣わされて、エジプトを生かし、両親と兄弟を生かしたということが、ヨセフの考えでした。モーセが王子の身分を捨てて、イスラエルの民の味方になったことは、神様の栄光のための考えによるものでした(ヘブル11:24~26)。重要なことは、「どんなことが起きたのかではなく、どんな考えを持っているか」です。神様の計画を発見する心と考えより重要なものはありません。
2.霊的な事実を信じる信仰
信仰は漠然とした信念ではありません。霊的な事実を信じる、根拠のある告白です。パウロは、暗やみの勢力のしわざと聖霊の働きを確実に見ました。パウロは、祈りの中で霊的な事実を発見して、最高の知識、最高の祝福だと言います。ほとんどの人が信じると言いながら、世のものと神様のものを区別できない、分別のない信仰と考えを持って生きる姿を、鋭く指摘しているのです。暗やみの勢力に対する意識がないということは、聖霊に関しても無知かもしれません。そのため、実際に祈ることができず、答えも受けられずに失敗するのです。
3.聖霊の働きを求める祈り
考えと信仰を持って、聖霊の働きを求める祈りは、伝道者の最高の武器です。私たちの力では不可能なことを、聖霊は可能であるため、私たちの考えと信仰を神様に向けるべきです。聖霊の満たしを受けてこそ、これからの未来を確信して、福音を伝える証人になるのです。私たちは問題を解決して、問題の答えを求めるために祈るのではありません。答えより重要な聖霊の導きを受けるためであり、聖霊の満たしの奥義の中で、神の栄光のために一生を生きるためです。
- 神様に向かった考えと信仰が、聖霊によって一つになることが、教会に与えられた祝福です。霊的な事実を信じて、聖霊の働きを求めながら、教会と一つの心になり、世の中を生かすように祈りましょう。
伝道学メッセージ / 2011. 9. 17