祈る一人の人
Ⅰサムエル3:19~20 サムエルは成長した。主は彼とともにおられ、彼のことばを一つも地に落とされなかった。 (19)
定刻礼拝のための讃美/ 482番 しずけき祈り
時代はますます悪くなっていき、教会は影響力を失っていっています。しかし、どれだけ大変な状況になったとしても、祈る人がいるならば回復することができます。祈る時にどんなことが起きるか知っていますか。子どものいない平凡な女の人が祈り始めました。単純に子どもをくださいと祈るのではなく、大変な時代と教会を見ながら、「子どもをくださるのならナジル人として育てる」と、涙を持って祈りました。この女の人の祈りの答えで生まれた息子がサムエルです。
1. ナジル人サムエル
一人の女の人の祈り、神様のみこころを悟った正しい祈りが、指導者サムエルをつくりました。サムエルという正しい指導者のおかげで、危機にあった国家が生かされました。当時のナジル人は髪を切らず、食べ物も限られたものだけを食べ、皮の服を着て生活していました。これは、普通の人とは違って、神様に区別された人だという意味です。言い換えるならば、民族と世界に福音を伝える指導者として選ばれたという意味です。母の祈りによって生まれ、幼いころから契約の箱の前で成長し、神様の御声を聞いて育ったサムエルは、大人になって、みことばが失われた時代にみことばの力を回復した指導者、伝道が失われた時代に伝道の祝福を回復した指導者でした。
2. 代表的な祝福
サムエルの母ハンナのように、契約を悟って祈るならば、問題は祝福へと変わります。ハンナは、一日も早く神様の願いを成し遂げるために、愛する幼い息子をそばに置いておかず、神様の神殿へ送りました。幼い息子を見ていたい気持ちを押しやり、息子がナジル人となって神様のなさることに用いられるように祈りました。母の契約的な祈りによって、サムエルはイスラエルの指導者となり、宣言したみことばは一つも地に落ちることなく成就されました。サムエルがみことばを宣言すると、民が生かされ、イスラエルの未来が回復されました。母に祈りを教わった指導者サムエルは、ミツパの祈り運動によって国を生かしました。
3. 世界を生かす祝福
世界を生かす祝福をおいてハンナのように祈れば良いのです。時代と未来に向けられた神様のみこころを悟るために祈りを始めてみてください。祈れば、不安と不信仰が離れ去り、平安がおとずれます。不信仰が打ち砕かれれば、聖霊の働きが起こり、答えの門が開かれます。祈りはみことば成就につながり、最も幸せで平安な余裕のある人にしてくれます。これが、世界を生かす指導者が味わうべき伝道者の生活です。
- 祈りには、私と世と未来を変えることのできる力があります。今日、深い祈りの祝福を味わってみましょう。
核心訓練メッセージ/ 2010.12.18