一つのチーム
使徒18:1~4 ここで、アクラというポント生まれのユダヤ人およびその妻プリスキラに出会った。クラウデオ帝が、すべてのユダヤ人をローマから退去させるように命令したため、近ごろイタリヤから来ていたのである。パウロはふたりのところに行き自分も同業者であったので、その家に住んでいっしょに仕事をした。彼らの職業は天幕作りであった。(2~3)
定刻礼拝のための讃美 340番 主と主のことばに
パウロとプリスキラ夫婦の出会いは単純な出会いではなく、時代的な出会いでした。彼らは福音の中できちんとした一つのチームを成して、福音に関するすばらしい働きと感激を分かち合いました。ここでみことばと祈りを味わいました。パウロひとりから始まったこの働きがずっと広がっていきました。重要な使命者であるほど、私たちが味わっている伝道とみことば、祈りの内容を伝えると、多くの人々が必ず生き返ります。この働きを神様は一番喜ばれます。
1. ひとりさえいればよいのです
パウロひとりのために全世界が揺れました。実は、パウロが世界を動かしたのではなく、パウロとともにおられる神様が全世界を揺るがされたのです。神様がご覧になるとき、パウロが最も重要なことをしたからです。この世で一番重要なのは福音と伝道、みことばです。ここに祈りはついてくるものです。パウロは一生これだけをしましたが、これをともにするような人々が集まりました。私たちがパウロのようにこの祝福を味わいながら人々に出会うと、その出会いの中に聖霊が働きます。この祝福を味わうひとりさえ出れば、現場にみことば運動が続き、宣教現場も生き返ります。かん難があっても大丈夫です。その中には神様のすばらしい計画があるからです。
2. 一つのチームを組むべきです
この働きはひとりで終わるのではなく、一チームずつ組んでいく中で、伝道とみことば、祈りが通じる人々が続いて起き上がらなければなりません。福音と伝道より重要なことはないので、必ず不信仰、動機、人間主義は捨てなければなりません。これが互いに通じる一つのチームが出てきました。すると多くの弟子が起きて、みことば運動の暴風が起こりました。彼らが持っていたのはイエスがキリストであるという福音の奥義と神の国、聖霊の満たしの奥義でした。この奥義が通じる二人または三人が集まると聖霊の働きが起きて、この働きが続くと奇跡が起きます。
3. 神様のなさることが見えるようになります
パウロとプリスキラ夫婦はコリントで絶妙に会いました。彼らはともに仕事をしながら多くの祝福を味わいました。神様はこのことをいかに喜ばれたのか、プリスキラ夫婦をその当時の最高の財閥にされました。彼らはこの祝福を他の人に伝え、結局ローマ福音化の重要な働き人として用いられました。すべての教会の働き人がこの味を味わってお互いに通じるようになるなら、今も過越の奇跡、ヨルダン川の奇跡、エリコの奇跡、初代教会の奇跡が起きるはずです。
-まず私が福音の力を味わってから、私の周りでこの祝福をともに味わう人との出会いを置いて祈りましょう。
70人修練会 第1講 / 2010.1.21